裁判で通用する浮気の証拠とは

配偶者に浮気されたら、離婚を要求したり、慰謝料を請求したりしたいと考える方は多いでしょう。
ですが、証拠がなければ、そういった制裁を加えることはできません。
確固たる証拠があれば、浮気の慰謝料として、だいたい50万?~300万円ほどのお金を要求できる可能性がでてきます。
ただし、証拠が弱いと、証拠不十分として、慰謝料請求が難しいケースもあります。
今回は、裁判でしっかり効果を発揮する浮気の証拠とはどういったものなのか、また逆に、効果が薄い証拠とはどういったものなのか、について解説していきます。
配偶者が浮気をしている(可能性がある)方で、離婚や慰謝料請求を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
裁判で通用しにくい浮気の証拠とは?

まずは、裁判で提出しても、効果を発揮しにくい証拠についてみていきましょう。
1.違法に入手したもの
たとえば、せっかく浮気相手と配偶者とのラブラブな会話を音声で入手できたとしても、それが盗聴で得たものであった場合、 違法に入手した証拠として裁判で通用しない場合があります。
しかし、同じ音声録音でも、自分たちの名義の車の中の音声を録音したものなのであれば、法律に違反しないので、 証拠として採用される場合もあります。
違法な手段で入手した証拠は、どれだけはっきりと不倫の事実を示していても、裁判では意味をなしませんので、証拠入手方法には十分に注意を払いましょう。
2.風俗関連のもの
風俗に行くことを浮気だと感じる女性もいるでしょう。
そのため、風俗嬢の名刺や、風俗嬢とのLINEのやりとりなどが証拠になると考える人もいます。
ですが、裁判では、風俗関連の証拠は、不倫の証拠と認められにくい傾向があります。
3.異性とのツーショット写真
裁判で不倫と断定されるのは、不貞行為、つまり肉体関係をともなう浮気です。
そのため、どれだけ密着していようと、異性とのツーショット写真だけでは、肉体関係を証明する証拠としては弱いのです。
同様に、毎週末異性と出かけている、という事実だけでもいまいち証拠としては弱いと言わざるを得ません。
4.捏造可能なもの
LINEのスクショなどは裁判で提出されがちな浮気の証拠です。
まったく効果がないとも言えませんが、LINEのトーク画面など、いくらでも捏造が可能なものに関しては、 証拠としての効力は薄いと言えます。
裁判で通用する浮気の証拠とは?

次に、裁判で効果を発揮する可能性の高い証拠について確認しておきましょう。
1.写真
もっとも効果の高い浮気の証拠といえば、やはり、写真です。
肉体関係を証明する写真であることが望ましいので、できればラブホテルへの出入り写真や、浮気相手の自宅への出入り写真を入手しましょう。
2. 合法的に入手した音声
合法的に入手したものであれば、ふたりが不貞行為を働いているとはっきりわかる音声は有力な証拠になり得ます。
3. 妊娠・堕胎を証明できる証拠
浮気によって、妊娠、堕胎をしたという証拠が病院から入手できる場合は、手に入れましょう。
4. 継続的な日記
継続的なものであれば、配偶者の行動を記録した日記やメモなどが証拠として通用する可能性もあります。
ただし、1日だけのメモなど、捏造可能なものに関しては、証拠として認められる可能性は低いといえます。
5. クレジットカードの履歴
ラブホテルの利用や、不倫相手との旅行先での引き落とし、などが記録された クレジットカードの明細書が裁判で浮気の証拠として認められる可能性もあります。
クレジットカードの明細が自宅に送られてきたら、しっかりと保存しておくようにしましょう。
さいごに。裁判で通用する浮気の証拠をゲットする方法とは?
今回は、裁判で通用する浮気の証拠と、通用しにくい浮気の証拠についてご紹介しました。
ところで、裁判で通用する浮気の証拠はどのようにゲットすればいいでしょうか?
もっとも裁判で効果を発揮しやすい、ラブホテルや浮気相手の自宅への出入り写真を、素人が撮ろうとするのは至難の技です。
そこで、考えられるのが、探偵事務所に調査を依頼する、という方法です。
ただし、探偵事務所のなかには、裁判で使えない証拠を使えると称して提出してくる悪徳探偵もいます。
しっかりした探偵事務所に依頼するためにも、実績を吟味し、比較検討したうえで探偵事務所選びを行いましょう。
すでに担当の弁護士をつけている場合には、探偵事務所と契約を結ぶ前に、契約書を弁護士に確認しておいてもらうと良いでしょう。
くれぐれも、安さや誇大広告に惑わされることなく、しっかりといくつかの事務所の対応を確認したうえで、依頼する探偵事務所を決定しましょう。